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「二世帯住宅 リフォーム特集」 同居じゃないけど、共同生活?はじめての二世帯住宅は、リフォームが成功のカギをにぎっています。

専門家と経験者が語る、なるほど一言アドバイス!

二世帯リフォームや二世帯住宅での生活体験から、二世帯リフォームを成功させるためのアドバイスをいただきました。是非、これを読んであなたも素敵な二世帯リフォームを実現してください。

2階に親世帯、1階に子世帯のほうが合理的で有効な場合も多い

二世帯住宅の場合、1階が親世帯、2階が子世帯というのが当たり前のような感覚があるかもしれません。
もちろん、階段の上り下りはお年寄りは大変など合理的な理由もあると思います。しかし、現在二世帯住宅をお考えの皆様は親世帯もまだまだ元気で2階への階段の上り下りがそれほど大変ではない場合も多いと思います。また逆に運動不足にならないように、家の中での階段の上り下りくらいは必要かもしれません。
そういった観点で考えると、むしろ2階は親世帯、1階が子世帯という計画も有効かもしれません。
昼間は家にいることが少ない子世帯が2階の日当たりのいいリビングを持つよりも、昼間家にいることが多い親世帯が2階の日当たりのいいリビングを使うほうがいいのではないでしょうか。
また、夜帰りが遅いことが多い子世帯が1階を利用することは階段の上り下りの音がしなくて済むなど、お互いの生活パターンにマッチしている場合が多いように思います。
ただ、将来的には親世帯が階段の上り下りが大変になる時期は来ると思いますので、そのときには親世帯と子世帯の使用している部屋を入れ替えるということをあらかじめ考えておいてください。

■単世帯住宅・二世帯住宅・賃貸併用住宅の被害確率指数

被害確率指数表

資料提供:ロングライフ住宅研究所調(All About記事より)

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二世帯住宅は侵入被害が単世帯に比べて低い

二世帯住宅は、家の中に人のいる時間帯も多く、単世帯と比べて侵入被害(泥棒など)が少ないという統計があります。
やはり人の気配がする家は泥棒も狙いにくいはずですし、実際に留守になることも少ない家はこういった被害にあいにくくなります。
二世帯住宅にするかどうかを悩んでいる方は、こういったメリットもあるということも参考にしてください。

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同居前から嫌われたくないから、遠慮してだまってしまう

親世帯と子世帯が一緒に生活をする二世帯住宅。一緒に住もうと決めて、リフォームや建替えを考えるとき、最も気をつけなければならないのは、計画や設計段階で家族での話し合いや建築業者との打合せの場面で、
「同居前から嫌われたくないから、少し言いたいこともだまっていよう」(親世帯)
「うるさい嫁と思われると後々やりにくいから、ここはだまっておこう」(子世帯)
「建築資金を出してもらっているのだから、あまりこちらの要望も言えない」(子世帯)
など、親世帯、子世帯それぞれでお互いに“いい顔”をしてしまうことです。
これは絶対にあとでもめることになります。
「いいよ、いいよ。私がちょっと動けばいいんだから」
「ちょっとくらい音がしても気にならないから、大丈夫よ」
こういったセリフが必ず出てきます。本当に、本心から言っていればまだよいのですが、それでも人間は歳をとります。建築時点ではたいしたことないと思っていたことでも、数年経つとちょっとしたことが面倒になったり、子供たち(親世帯から見れば孫たち)も塾などで帰りが遅くなり、親世帯(おじいちゃん、おばあちゃん)と生活の時間帯がずれてしまうといったことは容易に想像していただけるはずです。
実際に私の場合もそうですが、建築時点では一緒に両親は、「食事はみんなでとりたいし、自分たちが2階にあがればいいんだから」と2階にダイニングを作ってみんなで食事をする予定でしたが、いざ生活を始めてみると、食事の時間帯がずれてしまったり、両親は面倒なのかなかなか2階には上がってこなかったりという状態で、あまり相談せずに両親の言葉をそのまま鵜呑みにしてしまったことを少し反省しています。
建築業者の前で喧嘩になっても困りますが、家族での相談のときは遠慮をせず、ささいなことでも自分たちの生活の中で気になることがあれば、「最初にきちんと伝えて、みんなで考えておく」ということがとても大切です。
これから一緒に住むのに最初から「遠慮」していてはうまくいきません。
しっかりと話し合いをして、お互いの生活をしっかりと理解して、「遠慮」ではなく「思いやり」を持って生活が始められるようにしてください。

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親世帯、子世帯が互いに過大な期待をしてしまう

二世帯住宅の場合、いろいろとメリットがあります。
自分の親と生活をすることになる側は特にそうですが、とかく子は親に、親は子や孫に過大な期待をしてしまうというケースが見られます。
子世帯は親世帯に
「家にいることが多いから、留守番をしてもらえる」
「共働きだから、仕事でちょっと遅くなっても幼稚園や保育園の送り迎えをやってくれるだろう」
「食事の支度や共用のリビングの掃除もついでにやってくれるかも・・・」
親世帯は子世帯に
「食事の支度やその他、自分たちが面倒な力仕事など手伝ってもらえる」
「将来、もし介護などが必要になったときも面倒を見てくれるだろう」
「孫たちと楽しい時間をたくさん持てる」
といった希望や願望がかなうことを相手に期待してしまいます。
でも実際には、親世帯も最近は地域のコミュニティや友人との交流など、意外と毎日出かけることが多く、幼稚園や保育園のお迎えを手伝ってもらえないという状況が見受けられます。
食事の支度などはお互いに期待をしてしまうことが多いようですが、この点はキッチンを共用にする場合によく起こります。
夕食の支度は一番手間もかかりますし、どちらが担当するのか、それぞれ別々に作るのか、一緒に作っておくのかなど、あらかじめきちんと話をしておく必要があります。
特に、子世帯が共働きの場合、仕事で帰りが遅くなることもあると思いますので、そういうときにどうするかをあらかじめ話し合っておくことが大切です。
「きっと」「たぶん」「わかっているはず」というような甘い期待をせずに、お互いに相手に対する要望や期待はきちんと伝えて、それば実現できるかどうかをよく話合うようにしてください。

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間取りや広さはライフスタイルや生活パターンをしっかりふまえて考える

二世帯住宅にリフォームしたり、建替えたりするときには、建物の大きさとか、部屋がいくつ必要か、予算の制限などといったことから、間取りやリフォームプランを考えがちです。
しかし、二世帯での生活を成功させるためには、まずは親世帯、子世帯の生活パターンやライフスタイルをお互いによく確認することから始めてください。
親世帯、子世帯それぞれ今までどのような暮らし方をしてきたのか?
主に家の中で過ごす時間帯や家族がそれぞれどこで過ごすことが多いのか?
特に帰宅時間やお風呂に入る時間帯などは間取りを考える上で重要な要素になります。
子世帯のご主人が仕事で夜遅く帰ってきてからお風呂に入る場合に、親世帯の寝室の上や横にお風呂があったりすると音がうるさくて眠れないといったことが起こります。
逆にお風呂に入る時間帯が親世帯と子世帯でずれてしまっていれば、お風呂は1つで共用することができることにもなり、二世帯だからといってお風呂を2つにする必要がないかもしれません。
「スペースがとれないからお風呂は1つでいいね?」といったところから発想するのでなく、お互いの生活パターンやライフスタイルをしっかり確認して、それにあった間取りを検討するようにしてください。

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時間軸を意識した計画

当たり前ですが、人間は歳をとります。
二世帯住宅の場合、最近の傾向として多いのは、子世帯が共働き子世帯の子供(親世帯から見ると孫)の年齢が幼稚園から小学校低学年親世帯は定年後または定年間際だが、まだまだ元気いっぱいです。
子世帯は共働きなので、親世帯に子供たちの面倒を見てもらえるとすごく助かり、親世帯も自分たちが元気なので、孫の面倒も十分見れるし、孫はとてもかわいい。
こういった条件のもとで二世帯生活が始まるのですが、孫の成長はとても早く、小学校に入ってしまうと習い事や塾で帰りが遅くなり、おじいちゃんやおばあちゃんとの時間がなくなってしまったりします。
親世帯も年齢を重ねると、毎日毎日孫の面倒をみるのは大変になったり、病気や怪我などで逆に自分たちが子世帯に面倒を見てもらう状況になるかもしれません。
家族やその生活は時間の経過とともに変化していきます。その生活の場である住宅もそういった時間の経過を考慮して作られていなければならず、計画の段階でそういった意識を忘れてはなりません。
もちろん、元気なうちから「将来介護が必要になったときのために」と不要な設備をつけたりする必要はないと思いますが、もしそういったことになったらどうするかというくらいは、あらかじめ親世帯と子世帯で話をしておくべきでしょう。
孫たちにもおじいちゃんやおばあちゃんとの時間を大切に感じてもらえるような配慮があるときっと素敵な生活ができると思います。

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明確な生活ルールを決めておくことも有効

親世帯と子世帯でお互いの「期待」や「遠慮」が失敗を招くことがあるということがあります。
それをうまく防ぐ例として、「ルールを作る」ということがあります。
「必要なときにお願いすれば大丈夫」
「困ったときはいつでも協力する」
といったことは、言葉としては頼もしいですが、いざとなると「今日は用事ができてしまって」「そんなにいつもいつも頼まれるとは思っていなかった」といった事態がおきてしまいます。
そこで、親子であっても明確なルールを設けておけば、そういった特別な場合のケースが減り、そのときは快く引き受けてもらったり、引き受けられるようになります。
例えば、
・夕飯の支度は平日は親世帯が行う。土日祝日は子世帯が行う。
・お風呂の掃除は○○ちゃんがやる(孫)
・共用部の掃除は1週間ごとに交代で行う。
家族の中ではっきりとしたルールを決めるのは少し抵抗もあると思いますが、二世帯住宅はいわば共同生活ですので、きちんとしたルールを決めたほうがむしろ気持ちよく生活できるかもしれません。

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